日本とオーストラリアの狭間で

昭和生まれ奇想天外な私のこれまでの歩み。社会脱落者としてこれからどうする?40歳目前独女の独り言。

豪州の夏時間

豪州では国土が東西に広がっているため、アメリカなどと同様に国内でも場所によってタイムゾーン(時間帯)が異なっている。主要都市の集まる東海岸はEastern Standard timeで西海岸地域のWestern Standard timeとは2ー3時間の時差がある。この中間に中央部地域ではCentral StandardとEastern Standardがあり時差はEastern Standard timeとは30分である。東海岸の時間の方が早く西に行くほど後ろにずれていく。ちなみに島や小さな地域などを入れるともっと多くの異なる時間が存在する。

 

さらに豪州の東海岸側にあるいくつかの州ではDaylight Saving (サマータイム)を採用していて、夏季は通常の時間より1時間早い夏時間になる。Daylight Savingが始まるのは10月最初の日曜日で4月最初の日曜日に再び標準時間に戻る。つまり10月には時計を1時間早め、4月に1時間遅らせるのだ。(時間が変わるのは確か午前2時だったと思うが定かではない。)まれにDaylight Savingに気づかず遅刻する人もいるけどほぼ混乱もなくスムーズに時間の移行が行われる。近年では携帯や電子機器は自動的に時間を調節してくれるので時間を合わせる手間も少ないが、昔は目覚ましも含めて家中の時計の時間を合わせなければいけなかったので大変だったらしい。

 

私ももちろん豪州滞在中に何度もDaylight Savingは経験している。でも実はここ何年も4月と10月の初旬には必ず日本に帰国中だったので豪州では時間が変わる日を迎えることはなかった。今年はたまたま帰国時期がズレたので久しぶりに朝起きたら時間が1時間変わっているといいのを体験する事になる。ただ諸事情により私は日本帰国中も豪州の時間を基準に使っているので、日本の時間との時差を計算する上でこのDaylight Savingが開始、終了する日は豪州にいる時と同じように注意している。

 

Daylight Savingの利点は夏場は夜9時くらいまでまだ明るい事だろうか。導入当初は陽のあるうちに行動する事によりエネルギーを節約するという意図だったらしいが、現在では夕方から夜まで明るいので、その時間帯に外で活動できて時間を有効に使えるというのが中心になっている気がする。日本でも一時期サマータイムが検討されたようだがどうなるのだろうか?豪州の東海岸地域でDaylight Savingが導入されたのも1970年代だったそうで、その時を経験した人の中には最初はかなり混乱したと話す人もいる。

 

Daylight Savingの間は是非夕方から夜にかけての時間を有意義に使いたいものである。