日本とオーストラリアの狭間で

昭和生まれ奇想天外な私のこれまでの歩み。社会脱落者としてこれからどうする?40歳目前独女の独り言。

ネットでの情報収集 - 豪州で絶対はない

私が大昔留学を決めた頃にはそれほど発達していなかったネットの世界だけど、ここ15年くらいはネットでの情報収集が当たり前になっている。日本語の物だけを見ても企業や業者(エージェントなど)や個人のブログなど沢山ある。情報は個人の体験を元にしているものから、動向を分析した物、また役立つ情報として書かれているものまで色々ある。時には相反する情報もあってどちらが本当なのか迷ってしまう事もあるだろう。そこで必要なのは大量にある情報の中でどれが真実で正しいかどうかを見極める読み手のスキルだが、全く行ったことのない国の情報を精査するのは簡単ではない。

 

 

私は豪州のワーホリや留学、または永住について書いてある様々なブログや記事を読んできた。別に自分が何か情報を得ようという訳ではなく、他の人がどのように考え豪州でどんな経験をしているのかという事に興味があるからだ。もちろん読んでいて事実や自分の経験とは違うなと思うものもあれば、自分もそうだったと共感するもある。ネットに書く内容は人それぞれで、斡旋エージェントなどの記事は当然その会社のサービスに繋がるような事が書いてある。当エージェントに依頼すれば必ずインターンシップが保証されていますというのもその一つで、私は実際に依頼した事はないけど私が見聞きする中ではその限りではないのも知っている。

 

私はどのブログや情報を発信しているサイトを個別に批判したりするつもりも立場でもないが、時々この記事を信じて渡航して後悔しなければ良いなと思うような内容のものを目にする。個人のブログなどで自分はこういう経験をしたからこうした方が良いというアドレス的な事が書かれている場合は良い。ただ自分がそうだったから絶対にそうだとか一部の情報だけを切り取って結論づけてしまうような内容には少々危険だなと感じる。

 

例えば永住権の取得を視野に入れて就労ビザを取得する際に、(現在は)ビザのスポンサーとなってくれる企業が必要である。そして一般的にこのスポンサーを見つけるのは難関と言われていて、必ず誰しもが現在持っているビザの有効期限内にスポンサー企業を見つけて就労ビザが取得できるという保証はない。それは例えどんなに綿密に計画して準備をしたとしてもである。それなのに英語が少々できなくても大量に応募する事で確実にスポンサーを得られると、自分の経験たった一つから結論づけたとしたらどうだろうか?その人はそれで実際にスポンサーを得た訳でそれは嘘ではないだろう。ただその一方でその通りにしてどんなに頑張っても仕事が見つからず諦めざる得なかった人がいるのも事実である。自分とその周囲の人の経験や一部の情報だけから確実にそうなるという結論に至るのは些か乱暴ではないだろうか?

 

特にブログなどは副収入のためにビジネスでやっている人もいるので、タイトルも内容もインパクトのあるものにしたいというのはわかる。でももしその「必ず」とか「絶対」と書いてある内容を誰かが信じて豪州に渡航して、結果上手くいかなかった人が出たらどうするのだろうか?ネットの情報をどう捉えるかは読み手の責任であるとは思うが、道理的にはどうなのだろうと疑問を感じる。私は特にこの類の書き込みは慎重に判断しなければならないと思う。

 

もう一つネットの情報で注意すべきなのはそれがいつ書かれたかである。かつて紙媒体が主体だった頃はそれがいつ発行されたものかを見つけるのはそれほど難しくなかったが、ネットだとわかりにくいものもある。また検索サイトで検索して上位に上がってきたサイトでも、実は数年前に書かれたもので情報が古く現在と違う事もある。特に豪州ではビザに関するルールは頻繁に変わるので気をつけなければいけない。もしネットで最新の正確な情報を知りたいのなら、移民局や大使館などのページに行く事が最善だろう。もしそれ以外で探すなら必ず複数のサイトやブログを見て情報の信憑性と正確性を確かめる必要があると思う。

 

豪州での仕事探しやビザに関する記事でもので絶対にそうだと断言しているものは注意してほしい。

 

(この記事も私の個人的な意見なので、正しいかどうかはそれぞれで判断いただきたい。)